押し花と蜜蝋シートで作る初めてのボタニカルキャンドル

Rose beeswax candle

フラワーアレンジメントに欠かせない、キャンドルと花。

キャンドルの中に花を閉じ込める時間は、華やかな穏やかさに包まれます。そのまま観賞用にもなりますし、燃焼中は、影絵のように幻想的です。

Angelica

植物を材料にしたボタニカルキャンドル(フラワーキャンドル)は、蝋に漂う花弁を美しいまま眺めることができます。蝋が固まる直前に、植物の配置が決まる感性に魅せられながら、自分なりのアレンジを想像するのは、楽しみですね。

でも…、キャンドル作りは、湯煎鍋、型(モールド)など、道具を揃えなければ… ということで、先送りしそうな予感。

そこで、ショートカットなキャンドル作りに蜜蝋シートを使います。(蜜蝋シートとは、蜂の巣を溶かして濾した蜜蝋を、板状にして六角形のタイリング柄にエンボス加工したものです。)

 

蜜蝋を切って、巻く

 

作り方はシンプル。薄い蝋を手で巻いて、最後に押し花を貼り付けます。

 

Hand rolled beeswax candles

 

押し花の貼り付け方

 

巻き終わりの直前に、シートとキャンドルの間に挟み込むと、植物が瑞々しく半透明に浮かび上がります。

気を付けたいのは、蜜蝋は、パラフィンと比べて不透明なこと。染料が沈着しにくい性質があります。

 

How to Choose a Candle Wax
Source: Fix.com Blog

 

蜜蝋の不透明さの影響から、飾りを蝋の中に溶け入れると、見えにくくなってしまいます。蝋の内側ではなく、表面に貼り付けることで、花の鮮やかさを保てます。貼り付ける際は、糊代わりに、(退色を恐れなければ)太陽光などでゆるやかにした蜜蝋の破片を使うと取れにくくなりました。

 

Beeswax candle and wood picture frame

 

押し花を貼り付ける範囲

 

安全のため、芯から遠ざけるように押し花を貼ります。蝋の量に見合った飾りの量を見積もり、芯以外に炎が燃え移らないようにしましょう。

キャンドル表面は凹凸です。どうしても花の形が理想通りにならないこともあります。飾る材料(花弁の形・大きさ・長さ)が凹凸と干渉しないかどうかを調整しながら、完成図を描きます。

室温が20度を超え始め、蜜蝋表面を覆っていた白い蝋粉が見られなくなりました。体温で蝋がしっとりする今頃の季節は、冬に比べると作業が楽にできるように感じます。

 

Beeswax sheets and wood thermometer

 

ルームフレグランスとして

 

蜜蝋シートは、ミツバチが生成した蜂の巣由来。もちろん、人工的な香料を添加していません。黄色のナチュラルカラーシートは、染料で染めていないこともあり、ほのかにはちみつの香りがします。エッセンシャルオイルで香り付けして、室内にふんわり香らせてみてもよいかもしれません。

 

初めてのボタニカルキャンドル

 

使い切りタイプの小さなキャンドルということで、飾りもワンポイント程度に。次回作る時は、直径を大きくして表面積を増やし、余白を見つけることができそうです。

紙を切り貼りするように蜜蝋と花に触れること。自分とキャンドル、キャンドルと自然素材の距離が縮まるきっかけになりました。

花々の春は、いつも隣にあります。